交通事故後遺障害でヘルニアになったときの慰謝料は?

交通事故後遺障害でヘルニアになったときの慰謝料は?

交通事故で強い衝撃を受けると椎間板ヘルニア

交通事故で強い衝撃を受けると椎間板ヘルニアなどの交通事故後遺障害が出る場合があります。この病気は激しい痛みや痺れなどを引き起こし日常生活にも支障をきたすので、交通事故の後遺障害認定等級を受けることで、より高額な慰謝料を手にすることも可能です。

背骨は7つの堆骨からなる頚椎、同じく15個からなる胸椎、そして5個からなる腰椎がなだらかなS字型のカーブを描いて連続しています。これらの堆骨同士の間には椎間板と呼ばれるゼリー状の物質がクッションの役割を担っているのです。椎間板のなかには髄核というゼリー状の部分と、それを覆う繊維輪と言う組織から形成されています。

この部分に強い衝撃が加わることで、椎間板の中身が脊髄内部に飛び出してしまい、背中にある神経を圧迫することで強い痛み末梢の痺れなどの症状が現れます。このような病変が頚椎に生じたものが頚椎椎間板ヘルニアという状態です。これら以外にも筋力低下や感覚障害が出てくることもあります。

それでは交通事故後遺障害としてヘルニアを発症した場合、障害等級は何級に認定されるのでしょうか。障害等級は最も重い1級から14級まで分類されていますが、実際に何級に認定されるのかは、そのときの状態に左右されます。この点は類似した症状をもたらす「むちうち症」と好対照を成しており、むちうち症では障害認定等級が認められても14級とほぼ決まっています。

このような違いがあるのは椎間板ヘルニアなどでは痛みなどだけでなく、病状が重くなると筋力低下麻痺をともなう事もあるため、必ずしも14級に止まるわけではないからです。つまり病状の深刻さを反映している運用が行われていると言えるのです。

そこで障害認定ではMRI等の画像診断で異常を確認できるか否か、筋反射テストや筋萎縮テストなどの結果をもとに主治医が診断を下すことになります。必ずしも画像診断で異常が発見できる状況が不可欠なわけではありません。しかしMRI等でも異常が観察されればより重い障害等級の認定を受けることが可能になる訳です。

これらの検査結果と症状に「継続性」と「一貫性」を説明できることが必要です。つまり実際にケガをした人が、その事故現場の状況や今までの治療経緯について説明できることと、その説明が医学的に検証できることが必要になります。おおむね最低等級の14級か否かが問題になることが多いですが、14級は障害等級の最低ラインです。

後遺障害慰謝料

逆に言えば認定されるかどうかは後遺障害慰謝料をもらえるかにも影響します。そこで不正に慰謝料を取得することがないように、低い等級でありながら厳しく審査されることになるのです。

それでは14級と12級に認定された場合、いくらの慰謝料の支払いを受けることになるのでしょうか。損害賠償には3つの基準があるのですが、最も高い弁護士基準で見ると14級で110万円、12級で290万円となっており、実に180万円もの開きが見られます。椎間板ヘルニアでは酷くなると手術が必要になり治療費も高騰するので、障害等級の認定には慎重に臨むことが必要です。

では具体的に障害等級認定の手はずを検討してみましょう。実際の手続きは後遺障害診断書の医師による作成と、後遺障害診断書を加害者側の保険会社に提出することの二点になります。この診断書は「症状固定」と判断されて始めて作成が可能になるのです。症状固定とはこれ以上の回復は望めないと判断されることを意味します。

この後遺障害の記載内容に書かれている症状をたたき台にして障害等級は認定される訳です。この診断書に記載されていない事項は一顧だにされません。そこで主治医と密接なコミュニケーションを欠かさず症状を正しく記載してもらうことが肝要です。

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