自転車事故で信号無視の交通事故の場合には

自転車事故で信号無視の交通事故の場合には

交通事故と一言でいっても様々なタイプがあります。歩いている人対歩いている人、歩いている人対自転車、歩いている人対自動車、自転車対自転車、自転車対自動車、自動車対自動車など、交通手段によって色んな組み合わせがありますが、そのどれも、基本的には被害の大きさに著しい差がある場合には車体が大きい方、殺傷能力が大きな方の過失割合は大きくなるのです。

自転車事故の増加

最近では自転車が再びブームになってきたこともあって、それを使っての通勤や通学をする人の割合も増えてきました。その結果、自転車同士の事故や自動車との事故など自転車事故が増えているのです。スピードが出る種類の台数も増えるにしたがって、車道を走ることと道路交通法も改正されたことも一因ですが、自動車との接触事故や非接触事故は日常茶飯事となりました。
自転車と自動車では他の全ての交通事故と同じく、基本的には自動車の過失割合が高くなります。ですから例えばよくある交差点にお互いが進入してきて衝突した場合の過失割合においては、自転車対自動車で0対10、お互いが赤信号で進入したケースでも自転車対自動車は3対7が基本の割合です。普通であればこのように自転車は弱者救済の論理のおかげでとても手厚い保護を受けることが出来るのですが、いつでも必ず自転車側が有利であるかというと、そうではありません。

自転車側の過失がほぼ大きくなる交通事故、それは信号無視の場合です。自転車側の信号が赤で車の信号が青である事故の場合、自転車側の損害がどれだけ甚大であっても基本的には自転車対自動車は8対2の過失割合になるのです。一般的には交通弱者であるはずの自転車が80パーセントになりますから、これはしっかりと覚えておきましょう。

その理由は簡単で、信号無視をしたことで過失が大きくなるのです。子供に最初に教える交通ルールは「信号が青なら渡る、赤なら止まる」であるはずです。つまり小さな子供でも判る、赤信号を渡ってはいけないという基本的なルールを破った結果事故を起こしたのであれば、いくら自動車の方が殺傷能力が大きいとは言っても自転車側が悪いのは明白です。事故をしたくなければ交通ルールを守っておけばよかった、という観点にたって考えられますので、お互いが信号を守ったもしくはお互いが信号を無視した場合には弱者救済のルールが適用されますが、弱者側だけがルールを破っていれば弱者救済にはならない、それを理解しましょう。

信号無視の自転車には重い責任

そして、信号無視では80パーセントになる過失割合がもっと高く、90パーセントにまでなる場合もあります。自転車側に著しい過失や重過失があると認められた場合で、例えば携帯電話やスマートフォンを使ってチャットをしながら信号をわたっていた、電話などで会話をして注意散漫だった、イヤフォンで音楽を聴いていた、急ブレーキが効きにくくなる2人乗りをしていた、などの場合です。携帯電話やスマートフォンを使っていたり音楽を聴いていたためにタイヤやエンジン音が聞こえなかった、というのは自動車側に過失がないことは明らかですから、自分から危険な状態にすすんで身を置いた結果として事故になったということで、自動車側は過失度合いが少なくなるわけです。
このように、交通弱者であっても何が何でも救済されるということはありません。特に基本的な交通ルールを無視した結果の事故であれば、どれほど怪我の度合いが酷くても加害者になると覚えておきましょう。そして、自転車に乗っている時には信号無視は出来るだけしないことです。人間には死角というものがありますし、ちょっとしたことで注意をひかれて気をとられ、周囲を見ないままでスピードを出して進むということは多くあります。

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